2015年度第2回研究会:“Form and Formlessness in Moby-Dick”

科学研究費・基盤研究(B)「マニフェスト・デスティニーの情動的効果と21世紀惑星的想像力」 後援:應義塾大学 G-SECアメリカ研究プロジェクト・慶應義塾大学藝文学会 

2015年6月30日(火)14:45-16:15 慶應義塾大学三田キャンパス西校舎515教室 (会場・開始時刻がいつもと異なります。ご注意下さい。)

講師:Samuel Otter(カリフォルニア大学バークレー校教授) 司会:巽孝之(慶應義塾大学文学部教授)

講師紹介:サミュエル・オッター教授はコーネル大学より博士号を取得後、1990年よりカリフォルニア大学バークレー校で教鞭を執る。ハーマン・メルヴィルを主とする19 世紀アメリカ文学を中心に、文学と歴史がいかに連動しているかを一貫して研究。代表的著作に、メルヴィルの第一長編『タイピー』から『白鯨』、そして『ピエール』までを扱い、彼が描く登場人物の身体がいかに人種などの歴史的言説と共振していかを明らかにしたMelville’s Anatomies (Berkeley: U of California P, 1999) がある。近年では研究対象をさらに広げ、フィラデルフィア近郊で書かれた文献群を対象にアメリカにおける人種と暴力、そして自由の関係性を精査したPhiladelphia Stories (New York: Oxford UP, 2010)を発表。また 2005年の国際メルヴィル会議のテーマを発展させ、Robert S. Levineとともに、メルヴィルと元黒人奴隷であり奴隷解放運動に身を投じたフレデリック・ダグラスとの関係を綿密な傍証を重ねながら論じる大著Frederick Douglass and Herman Melville (Chapel Hill: U of North Carolina P, 2008)を共同編纂し高い評価を受けている。

参加費は無料で、事前の申込は不要です。直接会場へお越し下さい。